社会なんて知らない

高校なんてない

私の首を絞めてきた子が彼女になった話

その子が首を絞めてきたのは小学生の時だった。仲の良いBと一緒にAと登校してる時、Aは突然私の首を絞めてきた。

 まだ小さい両手を使って私の首を絞めてきたAの表情を覚えてはいない。なんで、と理由を訊いた覚えもない。多分数回それをやられた気がする。

私は目立ちたくなかったので誰にも言わなかったが、一緒に登校して現場を嫌でも見ていたBが先生に告げ口をした。Bはクラスの中心的なグループだったのでAを孤立させ、私は一人机にぽつんと佇むAを横目にBと遊んでいた。

Aは孤独に耐えられなくなったか、Bと私に今までと同じように仲の良い態度で接してきた。私とBはもうAは首を絞めてこないだろうとまたグループにいれてあげた。

私の母とAの母は仲が良いが、Aが私に首絞めしたことは恐らく両人とも知らないだろう。先生も何も言ってこなかった覚えがあるし。

中学校になってクラスに居場所がなかった私はAのクラスによくお邪魔した。今となっては覚えていないが、どうでもいい話をしながら時間を潰していた。

高校生になって学校が離れ、今まで以上に親密に連絡を取り合うようになった。そして3ヶ月前に付き合うことになった。

中学校のときから冗談で結婚しようと言っていた仲で、高校生になって互いに好き好き言ってるともっと好きになってしまう。自己暗示かもしれない。私はAの彼女でAは私の彼女なのだと薄ぼんやり脳に浸透していった。

大人になることはどうなることかわからない。この関係がどうなるのか、多分何かが決定的に崩れる瞬間もあると思うけど、今は何も考えないでいたい。ただそれだけです。